■特徴
頭部は栗色で目の周囲から後頸(くび)にかけて緑色の帯が入る。
背と腹に白と黒の細かい模様。肩羽の外側が白く体の中央に白い線となって見える。
下尾筒(したおづつ)付近に黒線で囲まれた三角形の黄色の斑(まだら)。
飛翔(ひしょう)時、緑の翼鏡(つばさかがみ)とその上下にある2本の白線が目立つ。
雌は全身が褐色で黒褐色(くろかっしょく)の斑(まだら)がある。
下尾筒(したおづつ)の両脇(りょうわき)は白い。
雌エクリプスは雌に似るが眉斑(まゆまだら)は不明瞭(ふめいりょう)で翼の白帯の幅は広い。
■鳴声
雄はピリッ、 ピリッまたはピッ、ピッ
雌はグェーッ、グェッグェッまたはクェッ、クェェェ
■分布
ユーラシア大陸北部と北アメリカで繁殖。冬季はヨーロッパ南部・北アフリカ・中近東・南アジアから
東アジアにかけて、北アメリカ中部および南部に渡る。
日本では2亜種(あしゅ)の記録があり亜種(あしゅ)コガモ(A.c.creeca)は北海道と本州の山地の
湖沼(こしょう)で少数が繁殖するが多くは冬鳥として北海道から南西諸島に広く渡来する。
亜種(あしゅ)アメリカコガモ (A.c.carolinensis)はまれな冬鳥として渡来する。
■生息場所
河川(かせん)・湖沼(こしょう)・干潟(ひがた)
